最新号

とりなび12月号

2008.12
vol.86
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鳥取Show UP!
植田英樹 うえたひでき
PROFILE
‘69年鳥取市生まれ。「宝島社」などの出版社勤務を経て‘01年より鳥取市観光プロデューサーを務め、‘05年に「鳥取情報文化研究所」を設立。‘07年4月には社会派エンタテインメントマガジン「鳥取Show UP!」を創刊した。‘99年にはTVチャンピオン「東京B級グルメ選手権」にて優勝。BSSラジオパーソナリティも務める。趣味は「B級グルメ探訪」。
 みなさん、こんにちくわ。「鳥取情報文化研究所」所長の植田英樹です。当連載では鳥取県ならではの特徴的な風土や社会をデータや独自の情報網を通じて見て、そこから鳥取県の“個性”を考えるというもの。つまりこれは鳥取的社会民俗学。
 といっても私、植田、根が“B級”な人間。常に庶民の視点、学者のセンセイ方には見えない(やらない)、ライブ感かつ新鮮な「新鳥取学」をお届けしたいと思う。よろちくわ、です。

究極 “一歩手前”のB級グルメB級グルメと聞いて「安くて旨い」と考えている方、それはほんの入り口なのだ。B級グルメの日本一を決める大会に参戦し新たなB級の世界を知った今、その本質を考え実践する。

 11月1日、2日に福岡県久留米市で開催された全国ご当地グルメの祭典「第3回B-1グランプリ」にとうふちくわで参戦してきました。全国24のご当地グルメが集った結果、"意外な取り合わせこそB級グルメ"と大実感。というわけで今回はB級グルメを極める緊急企画。貴方がB級の伝道師になる!

鳥取に必要な「B級グルメ思想」

 実は鳥取市民のソウルフード「とうふちくわ」も意外な取り合わせである。B-1では「とうふ?ちくわ??」と興味を持たれまくり、食べていただくと「柔らか〜よかー!」(柔らかくて良い:久留米ことば)と絶賛だったのだ。
 つまり、普段当たり前なことが異なると、人は驚き感動もするのである。前号でも同じようなこと言ったような気もするが、本連載の目的であるディープに鳥取を考えるには"B級グルメの思想"が必要なのだ。ではどんな思想がB級グルメ的なのか。まず"絶妙な取り合わせ"で、ご当地グルメとして人気の品から考えてみたい。


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黒石つゆ焼きそば(青森県黒石市)
 太い平麺の辛口ソース焼きそば×和風ダシ
八戸せんべい汁(青森県八戸市)
 肉野菜の鍋×せんべい
納豆コーヒーゼリーサンド(愛知県名古屋市)
 納豆×コーヒーゼリー×クリーム
 詳細は左を見て欲しいが、大切なのはこれらの3品はご当地で定番であるということだ。ただこれが実に難しい。まず商品として成り立つためには、斬新さだけではダメで「これは旨い」と言わせねばならない。驚きと美味、そして価格の3つを高いレベルでクリアしてこそB級グルメとなる。Bとはbright"輝く逸品"の意味なのだ。
 ただダイヤモンドも原石は黒い。要は磨くことがポイントだ。そして先のご当地グルメで分かるように、実はB級グルメにおける"磨き"とは「一見ミスマッチの組み合わせを試すこと」なのである。そのセンスを上げるには日々の食事での心がけが重要だ。そこで、私が実際食したB級心を養うに最適な「意外な取り合わせ」を紹介したい。




B級度は5つB評価。多いほど、驚きと感動がある

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ミルポーク(スープ)
豚汁×牛乳(仕上げに入れる)
優しい味なんです
ブルガリア風麹漬け 
イカ麹漬け×プレーンヨーグルト

チーズ好きには◎
とうふお好み焼 
生地×木綿豆腐(具にとうふちくわ)
もっと"ふっくら"な逸品
ちびちび玉子 
玉子×ウスター(つけながら食す)

冬の定番にしたい
カチュー丼 
カレー×クリームシチュー

混ぜてもいけるぞ
素ラーメン 
うどんダシ&中華麺&天カス&モヤシ

鳥取名物にしよう

B級のBは超"ハレ"なのだ

 どんなB級、いやA級グルメも、最初は「本当に旨いのか」と試行錯誤であったはずだ。鳥取発の6品はいずれも驚きのあと感動が待っている。もちろん"かつてない感動"である。いつもの味に新たな創意を加えた瞬間、忘れられない個性の逸品に変わる。これぞB級グルメの真骨頂、Bとはbrilliant"輝かしく華々しい"ことなのだ。